函館パッケージ展2021

受賞作品

〈対象企業・対象商品〉
荒湯制作所 | 有機もりもりスパイスカレー

〈最優秀賞〉

岡田 暁ブルーム・エー

[コンセプト]
丁寧に創り上げたカレーを全面に押し出すため極力ホワイトスペースを確保し、他のカレーとの差別化を図る。下部にはオーガニックを直接連想しやすいよう花と植物のイラストを使用。

佐藤 隼人氏荒湯制作所

[選定理由]
このカレーは、製品化までに生産者、加工業者、そしてパッケージデザイナーなどのさまざまな方々との出会いに支えられてきました。
こうした製造業者として抱くさまざまな商品ストーリーに対し、本デザインではあえて物足りなさを残し、要望を待ち構えているような印象を受けました。
この度選ばれたデザイナーさんと相談しながら製品を作っていきたいです。

〈審査員推薦作品〉

佐賀 吉憲株式会社ガーデン

[コンセプト]
志あるひとたちがたくさん関係しているということでしたので、パッケージに佐藤さんをはじめてして、農家や加工業者の方を入れたらどうかと考えました。通常の3 倍以上もするカレーを買う人は、何かしら意識の高い人だと思いますので、資料のようなストーリーや登場人物の紹介をwebサイト等で行えば、パッケージとうまくマッチすると思います。堅苦しくなく、多くの方にオーガニックや食文化について考えて欲しいというデザイン案です。

〈対象企業・対象商品〉
有限会社タカハシ食品 | ホッケ塩焼き(魚醤漬)

〈最優秀賞〉

佐賀 吉憲株式会社ガーデン

[コンセプト]
似たような商品が多数並ぶ売り場で、他者とどう差別化するかのポイントとして高級感は外せないと考えました。筆の力強さでインパクトを出し、白場を設けることで緊張感と高級感を演出しました。

高橋 拓郎氏有限会社タカハシ食品

[選定理由]
1.商品の特長を捉えており、𩸽を漢字で表記する事で消費者の興味をひくのではないかと思った為。
2.ヘッダーラベルにする事で、商品を直接見て消費者が購入できるので納得して購入する事が出来る。
また、ヘッダーを使用する事により、実際の商品よりも大きく感じられるため、購買意欲をそそるのではないかと思いました。
3.商品が陳列された際に背景が白色で文字が黒いため、記載内容を読みやすく、手に取りやすいデザインであると思いました。

〈審査員推薦作品〉

岡田 暁ブルーム・エー

[コンセプト]
ホッケが海面を跳ねるハンコ風のロゴをアイキャッチとして用い最小限の文字情報でよりシンプルにした高いインパクトのデザイン案。現状の商品と同じシールを用いることで、複雑な作業を増やさないので、工場での混乱が抑えられる。

〈入選〉

  • 岡田 暁ブルーム・エー

    [コンセプト]
    オーガニックな素材を全面に押し出すため、クラフト紙による箱を使用。細身だが存在感のある商品ロゴを中央に配し、周囲は手描きの野菜のイラストで取り囲みおいしさをアピールしたデザインの案。

  • 掛端 秀行株式会社リアルグロウ

    [コンセプト]
    パッと見のインパクトを重視しました。これは何かな?と手に取っていただけるような、一目でカレーだと分かるデザインにはしたくないと思い、スパイスの画像を使用してみました。

  • 坂上 正治阿部綜合印刷株式会社

    [コンセプト]
    手作りであること、大量生産ではない個性や人間味が伝わればと思い、手書きの文字&イラストにしました。素材の形を表すことで、選び抜いた素材一つ一つに思いがこもっていることを意識してもらえたらと思い描きました。

  • 佐賀 吉憲株式会社ガーデン

    [コンセプト]
    オリエンシートを読んだ感想として、御社がものの価値や食文化、私たちの毎日のことについて深く考えられているのだなと感じました。それを受けて、ネーミングは批判的なものではなく、世界を讃歌する前向きなものにしました。また、デザインは、カレーの美味しさだけでなく、その後ろにある本物の価値を追求する姿勢を表現しようと考え、漢字の「真」という文字を大きく入れました。「真」の字は、丁寧にカレーを作る真ごころとも掛け合わせています。

  • 岡田 暁ブルーム・エー

    [コンセプト]
    既に魚醤で味をつけて焼いてあるという優位性を全面に押し出すため、右下に七輪で焼いたホッケのイメージ画を配しシズル感を出し、さらに全体的には黒と和柄・金箔を使用して「和のごちそう」を印象づけるデザイン案。

  • 掛端 秀行株式会社リアルグロウ

    [コンセプト]
    ターゲット層は女性が多いのではないかと思い、シンプルなデザインをコンセプトに考えました。使用フォントやイラストを入れることで見た目が柔らかく、手に取りやすいパッケージかと思います。立体ダミーは紙で作っておりますが、耐水性を考えるとプラスチック製でもいいと思います。

  • 坂上 正治阿部綜合印刷株式会社

    [コンセプト]
    無添加=余計なものを足していない。そんなシンプルさが伝わるよう白を基調にすっきりと仕上げました。伝統的な和柄や書体を用い、ギフトにも贈りたくなるような上品なデザインを目指しました。

  • 佐賀 吉憲株式会社ガーデン

    [コンセプト]
    シンプルな味付けで、化学調味料を使用していないことから、老舗の焼き魚っぽさを演出しました。また、製品自体の見た目が非常に美しかったので、大きなラベルで魚体を隠してしまわないように、細長い判型のラベルにして魚がよく見えるようにしました。

  • 篠原 麻紀COROデザインワークス

    [コンセプト]
    調理済みの商品と認識しやすいように背景の波の色を暖色系にしました。また、波の色をグラデーションにし魚醤漬の旨味も表現しました。箸のシルエットと吹き出しのコメントで「すぐ食べられる」を強調、魚焼きを面倒と思っている消費者に購買欲を与えます。生鮮よりも惣菜のイメージ「普段の食卓のおかず」に近づける為、ホッケを平仮名に変更しました。中心のゴールドの型や背景の波の色を変更することによって他の魚でシリーズ化も可能。透明袋に印刷し、中身が見えるパッケージにも可能なデザインにしております。

表彰式

最優秀賞を受賞した岡田暁さん(左から2人目)と佐賀吉憲さん(同3人目)

今年で3年目を迎える函館市経済部主催の事業「函館パッケージ展2021」の表彰式が2月17日に行われ、岡田暁さんと佐賀吉憲さんがそれぞれ最優秀賞を受賞しました。今年の対象商品は有機もりもりスパイスカレーとホッケ塩焼きの2品で、有機もりもりスパイスカレーが岡田さんの作品、ホッケ塩焼きは佐賀さんの作品がそれぞれ選ばれました。
表彰式は函館商工会議所で行われ、各対象企業の代表も出席しトロフィーの授与が行われました。
今後は企業とデザイナーが商品化に向けて、具体的な協議を進めていきます。

函館パッケージ展2021 表彰式の様子をご覧いただけます。

函館パッケージ展2021 参加企業と最優秀賞受賞者のインタビューをご覧いただけます。

デザイン審査委員会における委員からの意見等については、各申請者の方のご要望により
お伝えいたしますので、市担当者(TEL 0138-21-3452(熊谷))までお問合せ願います。

お問い合わせ

函館市経済部食産業振興課 
TEL:0138-21-3452

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